大阪でインプラントなら増田歯科医院(守口本院・京橋院・門真院)
カレーライスや焼き肉、にんにく料理などを食べた後は、口の臭いは大丈夫だろうか……と歯を磨いたりマウスウォッシュをつかったり、口臭用のタブレットを食べたりしますよね。そんな一時的な食事による口臭であればよいのですが、朝起きたときになんだか口の中がねばねばして臭う……食事後でなくともいつも口臭が気になってしょうがない……という方はいませんか?口臭というのは、お口の中だけでなく、身体全体の中の異常を知らせてくれるものでもあります。もしかすると、今お悩みの口臭は何かの病気のサインかもしれません。
口から甘いにおい、または甘酸っぱいにおいがするという時は、主にケトン症という病気が考えられます。意外と身近な問題なので、ハッとさせられる方もいらしゃるかもしれません。
ケトン症は、体の中で吸収されるはずのブドウ糖が正常に吸収されない病気です。人間は生きていくうえでブドウ糖を吸収してエネルギーにすることが必要不可欠なのですが、ブドウ糖が不足しているときは、代わりに脂肪をエネルギーに変えようとします。このときに体内に分泌される物質が「ケトン」と呼ばれるものです。ケトンは通常の量であれば分泌されていても問題ありませんが、過剰に分泌される状態が続くとケトン症と呼ばれる病気になります。脳はブドウ糖しかエネルギーにすることができないので、ケトン症になってしまうと脳がエネルギー不足になり機能が低下し、最悪の場合死に至ることもあるのです。
ダイエットで食事制限などをしていて、十分な食事ができていない場合、食事からエネルギーを確保するかわりに、皮下脂肪を消費してエネルギーを得ようとします。この、皮下脂肪が消費されている際に甘い口臭が発生することがあります。「ダイエットで皮下脂肪を落とそうとしているのだから、問題ないよね」と思われるかもしれませんが、実はダイエットによる過剰な食事制限などでストレスが溜まり、同時にストレス性の胃炎を起こしている場合もあるのです。皮下脂肪が消費されている証拠だからうれしいことだ!と簡単に思わずに、胃にストレスがかかっていて炎症を起こしているかもと疑うことが大切です。
糖尿病患者の方は、ケトン症の症状を抱えている方が多くいらっしゃいます。血液の中にある糖は、インスリンの働きにってエネルギーに変換され処理されます。しかし、糖尿病は血糖を処理することが十分いできない病気ですから、血糖からエネルギーを作り出すことが出来ません。こそで、脂肪をエネルギーに変えようとケトンが分泌されます。甘い口臭は糖尿病の症状の1つとされているほど、ケトン症と糖尿病には深いかかわりがあるのです。