大阪でインプラントなら増田歯科医院(守口本院・京橋院・門真院)
歯科治療の中でインプラント治療は、最も大きな治療のうちの1つです。この治療では、金属の部品をあごの骨に直接埋め込む手術を行います。そのため、歯茎を切ることになります。
骨や歯茎の中を露出させることになるので、手術後は細菌に感染しやすくなります。感染症を引き起こすと最悪、せっかく埋設したインプラントがあごの骨から抜けてしまうこともあります。
そうならないようにするには、歯医者から指示された通りに生活習慣をあらためる必要があります。中には厳しいルールもありますが、手術でできた歯茎の傷が治るまでのことですので、頑張ってください。では増田歯科と一緒に見ていきましょう。
インプラント治療は大きな手術ですので、通常の虫歯の治療のときよりも多くの麻酔を使います。
それで治療が終わって歯科クリニックを出ても、しばらくは麻酔による麻痺(まひ)が継続しています。長い人ですと数時間は舌や頬の内側の感覚がないでしょう。
そうなると、口の中を動かすときについインプラントの部分を噛んでしまったり、舌で押したりしてしまいます。
傷口を刺激すると傷が広がったり炎症が起きて腫れたりしてしまいます。
手術後はなるべく口の中を動かさないようにしましょう。
インプラントの手術後は禁煙しなければなりません。たばこが血行不良を招くからです。
インプラントによってできた傷は、傷の周辺で細胞分裂が繰り返されることで治っていきます。細胞分裂にはたくさんの血液が必要になります。血液が細胞の活動に必要な栄養と酸素を運んでくるからです。
たばこによって血行不良になると、細胞分裂に必要な栄養が届きにくくなって傷が治りにくくなるのです。
さらに喫煙は細菌による感染も起こしやすくなります。
生活習慣の改善の中でも、禁煙は特に厳格に守ってください。
手術後にきっぱりやめることが難しいと感じている方は、手術前から禁煙に取り掛かることをおすすめします。
アルコールはたばこと真逆で、血行を良くします。
「ならばアルコールはインプラントの手術の傷の治りに良い効果をもたらすのではないか」と思うかもしれませんが、そうではないのです。
アルコールを飲むと血行が良くなりすぎてしまうのです。血行が良くなりすぎると、出血したり炎症を起こしたりしやすくなってしまうのです。
手術直後は、歯ブラシはNGです。口の中に水を含んで強くぶくぶくすることも控えてください。
ただ口の中のケアは必要です。
手術直後の口の中のケアは、次のように行ってください。
●水を口の中に含む
●口の中の水は動かさない
●そっと吐き出す
手術後のインプラント付近は、それくらいデリケートに扱ってください。
手術後10日ほどで抜糸をします。抜糸とは、インプラントを取り付けたときに切った歯茎を縫った糸を抜くことです。
この抜糸をするまでは、歯磨き粉を使った歯磨きはしないでください。
そして歯ブラシの毛の部分がインプラントとその周辺に当たらないようにしてください。
歯磨き粉に含まれている研磨剤や歯ブラシの毛は、せっかく治りかけている傷を刺激してしまい治りを遅らせます。
ただ、口の中を清潔に保つことも欠かせません。
歯磨き粉を付けずに歯ブラシだけを使って、インプラント以外の自分の歯を磨いていってください。
また歯医者によっては、インプラントを入れた場所に使うことができる軟らかい毛の歯ブラシを患者に渡すことがあります。
手術後10日間の歯磨き方法は、歯科クリニックからしっかり指導を受けてください。
手術後2~3日間は、お湯を張った浴槽につからないでください。
入浴も過剰に血行を良くしてしまい、手術の傷の治りをさまたげるからです。
シャワーで済ませてください。
手術後は食事にも気遣ってください。
カレーやラー油、からし、わさびなどの刺激が強いものは避けてください。
インプラントの手術後におすすめのメニューは次の通りです。
●うどん
●おかゆ
●ゼリー
●リゾット
これらのメニューを何日も続けることは大変だと思いますが、歯医者の指示を確実に守ってください。
また、軟らかい食材であってもインプラントを入れた部分で食材を噛まないようにしてください。
運動は、手術後3日間は避けてください。
運動による刺激がインプラントを入れた部位に響きますし、運動による過剰な血行促進も傷によくありません。
安静にすごすことを心掛けてください。
「手術後3日」と言いましたが、だからといって手術後4日目から運動してよいわけではありません。
歯医者の指示を仰ぎながら、運動の再開時期を決めてください。
手術後に歯科クリニックから抗生物質や化膿止め、痛み止めなどの薬が処方されると思います。
抗生物質を飲みたがらない人もいますが、インプラントの手術後は歯医者の指示通りの量を指示通りのタイミングで服用してください。
また痛み止めは「頓服(とんぷく)」として渡されることが多いと思います。
頓服は痛みの症状が出たときに飲む薬ですので、痛みが出ていないときは飲まないでください。
せっかく入れたインプラントですので、長く使いたいですよね。
そのためには、治療中のケアが大切です。ケアといっても難しく考えることはなく、生活習慣を少し見直すだけでOKです。
特に手術直後はインプラントもその周囲の組織もデリケートな状態ですので、「しっかり守る」という気持ちで口腔ケアを行ってください。