大阪でインプラントなら増田歯科医院(守口本院・京橋院・門真院)
インプラント治療は時間がかかります。顎の骨にボルトを埋めてから骨とボルトが結合するまでも時間がかかりますが、手術を実際に行うまでも時間を要します。その期間に妊娠が発覚した場合、どうするのがベストなのでしょうか。もしインプラントの治療中に妊娠が発覚した場合はこうするべきだというのを、増田歯科がご紹介します。
インプラントの手術に向けて前向きに話を進めている途中で妊娠の報告が入ると一度治療を中断します。中断した方が胎児への影響も最小限で済むからです。その理由としては以下のことが挙げられます。
■レントゲン撮影は胎児に影響が出ないと言い切れない
2011年の東日本大震災の際に放射能や被爆と言った言葉が話題になりました。医療被爆というのは存在していて、患者さんは被爆を伴うレントゲン撮影を行いますがその被爆のリスクを上回る利益(診断につながる)を得ることができるのでレントゲン撮影は進められます。しかし、被爆がお腹の中にいる胎児に100%影響がないと言い切れません。
※日本歯科放射線学会はレントゲン撮影時に防護服を着ても着なくても被曝量に差異はないという見解を示しています。
■つわり
つわりは吐き気や嘔吐をしてしまう状態で歯ブラシで磨くことさえ難しくなります。そうするとインプラントの治療よりも口の中に細菌が増えることが問題となるのです。
■仰向けは妊婦さんにとって辛い
胎児がお腹の中にいて大きくなってくると胎児によって妊婦さんの下大静脈が圧迫されます。下大静脈の圧迫によって貧血のような症状が出るのでインプラント治療には不向きとなるのです。
■出血や感染のリスク
インプラント手術では出血が伴います。出血した部位からの細菌感染も気になりますし、出血によって血圧の変動が起きるのも気になります。
妊娠が発覚しても治療を続けなければいけない場合があります。それが歯を抜いてしまった場合です。抜いた部位からの細菌感染や抜いてしまうと機能障害や審美面でも不良となるからです。
もしインプラントのために歯を抜いてしまっていたら早めに補綴をするようにしましょう。
妊娠の可能性がある場合は、インプラント治療に乗り出さないことが大切です。妊娠しているかはある期間を待たなければわからないですが、妊活中や新婚の間はインプラント治療をせず口腔ケアを中心に行うのも一つの手ではないでしょうか。
またインプラント治療をもし中断したとしても同じ歯医者であれば再開することもできます。中断する前に担当歯医者としっかり確認を取るようにしてください。