大阪でインプラントなら増田歯科医院(守口本院・京橋院・門真院)
日ごろからしっかりとデンタルケアをしているつもりなのに、次々と虫歯になってしまうという人はいませんか。逆に、デンタルケアにそれほど関心がなく、歯磨きもさっとすませるだけなのに、虫歯にならない人もいます。こうして見ると、虫歯になりやすい人となりにくい人の差は、確実にあるようです。今回は虫歯になる人とそうでない人の生活習慣の違いを見ていきましょう。
虫歯の主な原因となるのは、虫歯菌のひとつ「ミュータンス菌」です。ミュータンス菌は、砂糖を分解して酸を出します。この酸が歯を溶かして虫歯ができます。
この虫歯菌は、生まれたばかりの赤ちゃんや、歯のない人の口の中には存在しません。赤ちゃんのときに、周りの大人から口移しや同じスプーンなどで食事を与えられていると、虫歯菌が移る可能性があります。3歳までにミュータンス菌にどれくらい感染したかどうかで、大人になってからの虫歯のなりやすさ・なりにくさに差がついてくるともいわれています。
妊娠中の女性は、ホルモンバランスの崩れやつわりなどの体調変化で、歯周病や虫歯になりやすいということが知られています。出産後は赤ちゃんのお世話で忙しくなりますし、大切な赤ちゃんに虫歯を移さないようにするためにも、体調が安定している妊娠4~7カ月くらいのあいだに、歯医者さんで歯科検診を受け、治療が必要な歯があれば治療を済ませておくといいでしょう。
虫歯になりにくい人は、唾液の量が多く、さらさらしているといわれています。唾液には抗菌作用がありますが、唾液の量が少なく、粘ついているとお口の中を洗い流せなくなってしまいます。食事をしたあとの口の中は酸性に傾いていますが、唾液で中和されないと、エナメル質が酸によって溶かされる時間が長くなり、歯の再石灰化が起こりにくく虫歯になってしまうのです。
唾液がねばつく原因は、主に以下の通りです。
1.よくかまずに食べている
食べ物をかむと、消化を助けるために唾液が分泌されます。唾液の分泌を促すために、食べ物はよくかんで食べるようにしましょう。また、やわらかい食べ物ばかり食べていると、かむ力が弱くなって唾液が出にくくなります。
口を閉じているときに頬骨の下の耳寄りにある唾液腺をマッサージすると、唾液が出やすくなります。
2.口呼吸をしている
鼻がつまっている、生活習慣などの理由で口呼吸をしていると、口の中が乾いて唾液が出なくなります。
3.極端なダイエットをしている
ダイエットを目的に食事を抜くなど、食生活が乱れていると唾液の分泌が減ります。
4.過度の飲酒や喫煙
喫煙をしていると、交感神経が刺激されて唾液の分泌が減ります。また、アルコールによっても口の中が乾燥しやすくなります。
5.薬の副作用や加齢によるもの、更年期障害
薬の副作用で口の中が乾きやすくなることがあります。また、更年期障害で抗うつ剤を飲んでいるときも、唾液の分泌が少なくなります。唾液の量は一般的に、加齢とともに減っていきます。
6.ストレス
過度のストレスがかかると、交感神経が刺激されて唾液が出にくくなります。
口の中が乾燥して、ものが飲み込めなかったり不快感を感じたりする症状を「ドライマウス」といいます。乾燥がひどい場合は、歯医者さんで見てもらうことをおすすめします。
歯並びが悪い人は、虫歯になりやすいといわれます。歯並びが悪いとものをかむときに、歯全体ではなく一部にのみ強い力がかかるようになります。すると、その部分のエナメル質が割れて虫歯になりやすくなるのです。歯並びが悪いと、歯磨きがしにくくなるので、虫歯菌のえさとなるプラークや食べ物のかすが詰まりやすくなり、虫歯を引き起こします。
また、歯並びが悪いと、口をきちんと閉じていることができなくなります。常に口が開いている状態が続くと、口の中が乾燥して唾液の量が減ってしまいます。
虫歯にならないようにするには、虫歯菌が活動しやすい口内環境を防ぐことです。そのためには、だらだらと食事をしたり、間食が多い、甘い飲み物をたくさん飲むといった食習慣を変えましょう。口の中が常に飲み物や食べ物の成分が残った状態になり、虫歯になりやすくなります。おやつに関しては、食事と食事のあいだではなく、食後のデザートとして食べると虫歯になりにくいといえます。
食事のあとに歯磨きをする場合は、歯の再石灰化が始まる食後30分くらいにしたほうが効果的です。
食生活に問題なく、口内ケアもしているのに虫歯になりやすいという場合は、歯の質などの遺伝的な要素のほか、かみ合わせなどの要因があるかもしれません。虫歯治療とともに歯列矯正が必要になることもあるので、まずは歯科医院を受診して、増田歯科へ相談することをおすすめします。