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歯の健康を保つには、歯磨きが欠かせません。ほとんどの人が、歯磨き粉を使っているでしょう。では、その歯磨き粉というのはどうやって選んでいますか。「一番安いもの」「テレビのCMで見かけたから」という理由で選んでいませんか。今回は、歯磨き粉の中でも、歯茎によいとされる「歯磨きジェル」について紹介します。
歯磨きジェルとは、一般的なペースト状の歯磨き粉ではなく、ジェルタイプになった歯磨き粉です。ジェルタイプなので歯の表面や歯間に付着しやすく、薬効成分が届きやすいという特徴があります。ジェルタイプの中でも、コラーゲンを含有しているものなどが、歯茎に効くとうたっているようです。
歯磨き粉は「なんとなく」選んでいませんか。歯の健康を守るための歯磨き粉の選び方は以下の通りです。
1.有効成分が含まれているもの
虫歯予防に有効なフッ素が配合されていて、濃度が950ppm以上のものをおすすめします。また、リン酸カルシウムやマグネシウムやリカルデント(TCP-APP)など、歯の石灰化を助けるミネラル成分が入ったものを選ぶとよいでしょう。
一方、塩化セチルピリジニウム(CPC)、イソプロピルメチルフェノール(IPMP)などの殺菌成分が入った歯磨き粉で、歯周病に効くとうたっているものがありますが、歯周ポケットにいる歯周病菌はバイオフィルムという防御膜に覆われているため、歯磨き粉の効能で歯周病を治療するというのはかなり難しいといえます。ジェル状の歯磨き粉はその点、付着しやすいので薬用成分が歯周ポケットにとどまりやすいといわれています。
2.研磨剤が少ないもの
ペースト状の歯磨き粉の大半は、研磨剤が含まれています。研磨剤を含んだ歯磨き粉で磨くと確かに歯がツルツルしてきれいになったように感じますが、一方で歯のエナメル質まで削ってしまうので、歯や歯茎へのダメージが大きくなります。歯茎が下がると、歯の内部の象牙質が露出してきます。この象牙質は、表面のエナメル質より柔らかいので、研磨剤の入った歯磨き粉で磨きすぎると、削れてしまいます。
3.泡立ちが良すぎないもの
歯磨き粉の泡立ちがよすぎると、きちんと磨けていないのに磨けたような気分になってしまいます。どんな歯磨き粉を使用するときも、ほんの少量だけつけるようにして、つけすぎを防ぎましょう。
若くて健康な人は、歯茎が引き締まり、きれいなピンク色をしています。一方、加齢や歯周病などで歯茎が緩むと、歯茎が下がってきて歯が伸びたように感じるかもしれません。緩んだ歯茎は、顔全体の印象も老け込ませてしまいます。歯茎の下がる原因は、以下の通りです。
1.熱心な歯磨き
歯をきれいに磨きたいからといって、ごしごしと力を込めて磨いていませんか。力を入れすぎたり、毛の硬い歯ブラシを使ったりしていると、歯茎を傷めてだんだん緩んできてしまいます。力をこめてごしごしと磨いたからといって、プラークがきちんととれているとは限りません。
2.歯周病
歯周病とは、歯肉と歯の間にプラーク(歯周病菌やむし歯菌などの微生物のかたまり)がたまり、炎症を引き起こす病気です。進行すると、歯はぐらぐらしたり、最悪の場合は歯が抜けてしまいます。炎症を起こした場合、歯茎が腫れ、歯茎が引き締まって見えるかもしれませんが、炎症がおさまると一気に緩んでしまいます。
ジェルタイプの歯磨き粉は、この歯周病の原因になる歯と歯茎の隙間の歯周ポケットに付着しやすいので、歯周病予防にも効くといわれています。
3.加齢
歯茎も筋肉の一種なので、年とともに重力には抗えず、萎縮して下がってきます。また、若い頃はきれいなピンク色だった歯茎も、だんだん黒ずんできます。
4.喫煙
たばこに含まれるニコチンは血管を収縮させ、血行を悪くします。また、ニコチンで歯茎が黒ずみ、不健康な印象を与えます。喫煙者は、たばこを吸わない人に比べて、歯周病になりやすいこともわかっています。
歯ブラシは毛が硬すぎないものを選びましょう。硬さは普通から軟らかめのものを選ぶようにしてください。奥歯まで届くように、ミニサイズのものがおすすめです。
また、歯茎が下がってきている方の場合、歯ブラシだけよりも歯ブラシと歯間ブラシを併用したほうが、プラークの除去率が上がります。最近は、歯間ブラシ用の歯磨きジェルもあるので、歯医者さんで相談してみてください。
歯磨きジェルを取り入れたり、毎日熱心に歯磨きをしてホームケアをきちんとしているつもりでも、磨き残しがあったり、そもそも歯磨きの仕方が間違っていたりすることもあります。年に何回かは増田歯科医院を受診し、歯磨きの仕方の指導を受けてください。その際に、歯垢除去などのプロのお手入れを受けることで、歯茎の若々しさも保つことができます。